MAESTRO 最小積層ピッチ 印刷テスト
3DプリンターMAESTRO 2.5 EXは最小積層ピッチ(※)50μmでの
高精細印刷を数ある特徴の一つとしています。
しかし、MAESTROの実力はこんなものではありません!!
MAESTROはどこまで積層を薄くした高精細印刷が出来るのかを検証しました。
※積層ピッチ:積層1層当たりの厚みの事です。
値が小さいほど積み重ね1層辺りの厚みが薄くなり、表面が滑らかになります。
印刷設定
印刷テストにはモアイのモデルを使用します。
アゴの下や耳の部分など、角度がキツイので一般的な3Dプリンターではサポート材を一緒に印刷してモデルを支えないと、下にダレてしまいます。
しかしMAESTROなら問題ありません。
トリプルファン効果により、オフセット角度60度までなら
サポート無しで印刷が可能!!
当然サポート材は使わずに印刷を行います。
※スライスソフトにはフリーソフトのCuraを使用しました。
★印刷詳細設定:
・使用スライスソフト:Cura 15.04.6
・使用材料:PLA(1.75mm径)
・ノズル温度:200℃
・ヒートベッド温度:70℃
・印刷速度:10mm/s
・ノズル径:0.4mm
・サポート材の使用:無し
・モデル全高:30mm
★積層ピッチ:0.2mm(200μm)★
FDMタイプの3Dプリンターにおいて、よく使用される積層ピッチ設定です。
安価な3Dプリンターでは、この設定が最高解像度となっている場合があります。
1層当たりの厚みが比較的厚いので、層が積み重なっているのがよくわかります。
※写真に関しましては、以降の写真全て全景写真が等倍撮影写真をトリミングした物、
拡大写真は光学20倍にてマクロ撮影を行った物となっております。
★積層ピッチ:0.1mm(100μm)★
一般的なFDMタイプの3Dプリンターにおいて、比較的高精細の積層ピッチ設定です。
しかしMAESTROにとっては、まだまだ粗め印刷の分類です。
0.2mmピッチ印刷の写真と比べると層が薄く、表面が滑らかになっている事が見て取れます。
★積層ピッチ:0.05mm(50μm)★
通常のFDMタイプの3Dプリンターにおいては、最高精細レベルの積層ピッチ設定です。
MAESTROもこちらがスペック上の最小積層ピッチです。
この時点で拡大写真を見てもほとんど積層の後が分からないレベルで滑らかです。
★積層ピッチ:0.03mm(30μm)★
MAESTROの限界を超えた印刷『1層当たりの厚み、30ミクロン』に挑戦します。
業務用の高額プリンターでないと、この積層ピッチは中々出せないと思います。
しかしMAESTROはこの積層ピッチでも問題なく印刷出来ました。
その滑らかな表面をご確認ください。
★積層ピッチ:0.02mm(20μm)★
さらに細かい積層20μmピッチでの印刷です。
ここまで細かくなると写真では30µmピッチ品との区別はほとんどつきませんが、
表面を触ってみるとざらつきの違いが判ります。
★積層ピッチ:0.01mm(10μm)★
そしてFBAプリンター究極レベルの積層ピッチ、
1層当たり10ミクロンの厚みでの印刷です。
1ミリメートルの厚みの間に100枚の層が積み重なっていることになります。
その驚くべきノズル制御能力と、造形品質にご注目ください。
※一番左上の全景写真、一見ガタガタして見えますが実物はそんなことはありません。
実物は拡大画像のように驚異の滑らかさです。
カメラを通すと、滑らかなのに荒れて見えてしまうようです。
MAESTROの最小積層ピッチ印刷テスト、いかがだったでしょうか?
通常運用するにあたっては、50μmピッチで印刷を行えば十分綺麗な造形物を印刷できます。
しかし、ここまでの無茶設定を行ってもブレや吐出不良を起こすことなく正確に印刷出来るというMAESTROの凄さを
少しでもご体感頂けたようでしたら幸いです。
オールインワンのスーパー卓上3Dプリンター 『MAESTRO 2.5EX』!!
以上、3DプリンターMAESTROをどうぞよろしくお願い申し上げます。